漏水PROは、漏水事故の原因を探して復旧工事まで行う漏水専門会社です。
漏水で困っているお客様の不安とストレスを解決するために、漏水調査の専門職人たちが豊富な経験をもとに漏水の根本的な原因を見つけます!
今回は、横浜市神奈川区のマンションで、上階は空き家なのに、廊下の天井から水栓を開けたかのように水が流れ落ちてくるという連絡で緊急出動した事例です。
どのように経験を活かせて漏水を診断し解決したか、その過程を共有させていただきます。
漏水被害宅の状況調査
漏水被害を見て、出動依頼を受けた際に伺ったとおり、相当量の漏水とのことが分かりました。
最も落水がひどい箇所は廊下で、ついた頃は少し収まっていましたが、まだ天井の羽目板の継目からじゃあっと水が落ちていました。
大量の落水で廊下の床も浸水被害を受けていました。
被害は、廊下だけではなく洋室からでも見られました。
天井から壁に伝ってきた水が、家具下のカーペットに染み出ていて、押入の壁からも水が流れていました。
廊下の落水直上部を見るために、浴室の天井点検口を開けましたが、ブロックで囲われていて確認できませんでした。
漏水調査と一次対応
直上階は1年程空室とのことでしたが、空き家から漏水が発生するケースもなくないのでメーターボックスから給水管と給湯管の耐圧テストを行いました。
結果、異常はありませんでした。
さらに上階からも耐圧テストを行いましたが、異常はありませんでした。
漏水が発生する原因は様々ですが、人が居住していない空き家でも、水道を閉栓して水の供給を止めない限り水は常に供給されるので、配管に問題が生じるといつでも漏水が起こる可能性があります。
直上階の漏水被害を発見しました
ご依頼宅の直上階の浴室サッシと床壁の境から共用廊下に水が染み出ていることを見逃さず、管理会社様へコンタクトして、空室の漏水調査を行いました。
室内を確認すると、直上階も漏水被害を受けていました。
被害場所の浴室天井から水がポタポタ落水していて、床は濡れていて、全体的にひどくカビが生えていました。
浴室入り口前のクッションフロアは、湿気のせいでかなり傷んでふやけている状態でした。
漏水原因を見つけました
調査のために浴室天井のリブパネルを開口すると、天井下地の野縁が腐食されていました。
上階の浴室排水管と繋がっている天井配管の保温材を剝がすと、鋳物のトラップとVP管の継目が割れていました。
その割れ目から水が漏れていることを確認しました。
水が染みるボードや木材は漏水にすぐ気づくことができますが、リブパネルは水を通さないので、漏水すると水がどんどん横へ広がります。
そのように広がった水が壁の隙間をつたって床下に浸水され、今回のご依頼宅まで被害を与えたと思われます。
仮復旧で一次対応しました
上階から塩ビ管同士で繋ぐ工事が必要になりますが、その前に一次対応として、内径持出ソケットを応急として逆向きで入れてエポキシパテで補強しました。
一次対応後、上階の浴室から排水テストを行いました。
浴室排水と同排水管を使っている可能性があるため、洗濯機の排水テストも行いました。
排水テストから30分間、異常がないことを確認して仮復旧を完了しました。
漏水配管復旧工事
一次対応から数日後、ご依頼先のお客様にご連絡差し上げると、良かったことに漏水は止まったとのことでした。
そして直上階の本復旧工事が行われました。
応急処置で仮復旧していた既存配管を撤去して、新規配管を接続し、穴はモルタルで埋め戻して復旧工事を完了しました。
職人のコメント
今回の漏水事故は、直上階が原因ではなかったですが、やはり空き家だと漏水が起こっても気づきにくいため、定期的なメンテナンスが大切だと思いました。
月に1回ほど通風や通水作業を行うとトラブル防止になるのではないでしょうか。
上階が空き家なのに漏水が起こったときも、空き家の管理中に漏水トラブルが起こったときも、原因探しから解決まで漏水PROにお任せてください。